界の最終用途(エンドユース)市場は以下のように推定されています: セラミクス・ガラス、31%; 電池、23%; 潤滑油、9%; 空気処理、6%; 一次アルミニウムの生産、6%; 連続鋳造、4%; ゴムと熱可塑性プラスチック、4%; 医薬品、2%; その他の用途、15%。 電池におけるリチウムの使用量は近年、充電式リチウム電池が携帯電子機器と電動ツールでますます多く使用されるようになったために大幅に増加しています。

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リチウム化学物質の生産国としては、チリが世界をリードし; アルゼンチン、中国、及び米国も主要生産国でした。 リチウム鉱石濃縮物の主要生産国はオーストラリアとジンバブエがでした。 米国は、引き続きリチウム鉱物と化合物の主要輸入国として世界をリードし、付加価値の高いリチウム材料の生産国として世界をリードしました。

2010年度のリチウムベースの製品市場状況に改善が見られました。 リチウムの主要生産国の売上高増加率は、2010年の半ばまでに30%を超えると報告されました。 電池、セラミクス・ガラス、グリースのリチウム最終用途市場及びその他の産業用途における消費量はすべて増加しました。 世界をリードするチリのリチウム生産会社は、2010年度にそのリチウム価格を20%値下げしました。 多くの新企業が世界中の鉱区でリチウム探鉱を継続して行っています。 米国ネバダ州だけではなく、アルゼンチン、オーストラリア、ボリビア、カナダにおいても多くの鉱区が租鉱(リース)または区画されています。

米国において唯一のアクティブな炭酸リチウム工場は、ネバダ州の塩水によるリチウム生産事業でした。 地下塩水は、生産コストが硬岩鉱の採鉱と処理コストに比べて低いため、世界中の炭酸リチウム生産において支配的な原材料になっています。 チリの2つの塩水によるリチウム生産事業が世界市場を独占しており、アルゼンチンの塩水鉱床における施設が炭酸リチウムと塩化リチウムを生産しました。 アルゼンチンでは、塩水によるリチウム生産事業が2つ追加開発されています。 世界中で採鉱されたほとんどのリチウム鉱物は、炭酸リチウムやその他のリチウム化合物の原料としては使用されておらず、セラミクスやガラス用途に鉱石濃縮物として直接に使用されています。

高度な輸送機関(電気自動車)用電池に適する高品質のリチウム製品を生産するために、米国で唯一のアクティブなリチウム生産会社は、そのノースカロライナ州のリチウム生産事業の拡張を始め、その生産には電池グレードの水酸化リチウムを含めています。 本プロジェクトに対する財政支援の一部は米エネルギー省から受けました。 オーストラリアの新興リチウム鉱石生産会社はオーストラリア西部でリチウム濃縮生産を開始しました。 このリチウム濃縮物は、中国で電池グレードの炭酸リチウムに変換されてアジア市場に供給される予定でした。 オーストラリアの世界をリードするリチウム鉱石採鉱者は、塩水によるリチウム生産事業を開発するため、新興リチウム塩水採鉱会社と合併しました。

電池、特に充電式電池が、成長の可能性が最も大きいリチウム化合物の用途です。 充電式リチウム電池の需要は、非充電式リチウム電池の需要を上回り、コードレス電動工具、携帯コンピュータ、携帯電話、ビデオカメラ用途向けにその市場シェアを拡大し続けています。 主要自動車企業は、ハイブリッド電気自動車(内燃機関と電池駆動の電動機を動力源として備えた車両)向けにリチウム電池の開発を追求しました。 市販されているほとんどのハイブリッド車は、充電式リチウム電池以外の電池を利用していますが、これらの車両の次世代ではリチウムが使用される可能性があります。 非充電式リチウム電池は、計算機、カメラ、コンピュータ、電子ゲーム、時計、及びその他の機器で使用されました。

アジアのテクノロジー企業は、その電池産業向けリチウムの安定した供給を確保するため、他の諸国でリチウム生産事業開発への投資を継続しました。 炭酸リチウムはリチウムイオン電池の最も低コストコンポーネントの1つであることから、対処すべき課題は、コスト差や生産効率ではなく、多くの異なるリチウム供給源からリチウムを取得することで供給量を確保することです。

出典
米国による地質学的調査、埋蔵量・資源量の定義、2011年1月